
企業と医療現場とのパイプ役であるMR。その活動には専門知識と倫理性が不可欠。
MRとは、Medical Representativeの略です。もともと英国で製薬企業の営業担当者を指していましたが、現在では世界的に広く「医薬情報担当者」の意味で使われています。日本でも平成3年、日本製薬工業協会によって営業担当者をMRと称することが決定されました。その役割は、「医薬品の適正な使用と普及を目的として、会社を代表し医療担当者に面接の上、医薬品の品質、有効性、安全性などに関する情報の提供・収集・伝達を日常業務として行う」(医薬情報担当者教育研修要綱)ことです。
医薬品は本来、人体にとって異物であり、治療に役立つ反面、しばしば副作用をもたらします。したがって、使用にあたってはその特徴、有効性、安全性、使用上の注意などの情報が欠かせません。最近は“切れ味鋭い”医薬品が増え、その使い方が難しくなってきました。副作用についても市販後、様々な条件で使用されて初めて判明するものが少なくありません。医薬品とは、化学物質に“情報”がプラスされてはじめて完成品となるものなのです。
医療において、薬物治療の比重が高まっています。例えば、胃などの潰瘍はいまや手術ではなく薬で治すのが一般的。高血圧や高コレステロールに対する優れた治療薬も各種登場し、広く用いられています。時として副作用をともなうとはいえ、患者の健康を回復し、あるいはQOLを向上させるため、医薬品は大きな効果を持ちます。こうした点から、最近強く提唱されているのが「医薬品の適正使用」です。医薬品の適正使用には3つの段階があります。第1は、的確な診断に基づいて患者の状態にあった最適の薬剤、剤型と適切な用法・用量が決定され、調剤されること。第2は、患者が十分な説明を受け、正確に服用すること。そして第3は、効果や副作用が評価され、処方にフィードバックされること。MRも、この一連のサイクルを実現するために大きな役割を担っています。医薬品を供給するのは製薬企業ですが、医薬品についての情報の提供および収集や伝達を実際に行い、医師など医療従事者の良きパートナーとなり医療の一端を担う、それがMRの姿なのです。
このように、MRは情報を通して「医薬品の適正使用」を進める存在ですが、それと同時に製薬企業に属し、自社製品の「普及を図る」存在である点も忘れてはいけません。
製薬企業は画期的な新薬を生み出し、世界各国で開発を進めた後、MRを通して各医療現場への浸透を図ります。それによって初めて、企業としての責任を果たし、正当な利益を得る事ができるのです。製薬企業にとってMRは、研究開発部門と並ぶ車の両輪といってもよいでしょう。先ほど紹介したMRの定義においても、「医薬品の適正使用と普及を目的」とすると述べられています。自社製品の「普及」もMRの根本的な存在意義なのです。
当社では現在、全国4営業部に540名のMRを配し、質の高い医薬情報活動を展開しています。また、自社MRのあり方の指針として別表の「Standards of Performance」を策定しました。 主要5項目のうち、「医学・薬学情報活動」はこれまで述べてきたように、MRのまさに中心的な役割です。自社製品に関する学術情報をドクターなどに“提供”するとともに、その使用結果や副作用についての情報を“収集”し、重要なものについては再び医療現場へと“伝達”します。「基礎知識・製品知識・プロモーションスキル」はそのために必要とされる知識と技術であり、業界団体の教育研修マニュアルに基づき当社独自のカリキュラムが組まれています。 また、「PMS」は医療現場からの情報を収集し正確に伝達するという役割を担っており、近年「医薬品の適正使用」という面からも、MRの活動の中でも特に比重の高まってきたものです。 これらいずれにおいても、業界トップレベルたるべく、ブリストル・マイヤーズのMRは努力を続けています。
Copyright 2009-2010 Bristol-Myers Squibb and/or its affiliate/subsidiary

