Beside you 第5回(1/2)

病棟薬剤師になり、血液内科病棟で日々患者さんと向き合っている勝見先生。患者さんのお話を聞いて、その方に最適な薬剤、最適な服用方法を探すのも勝見先生の仕事です。患者さんからどんな相談を受け、どんな対応をしているのか、じっくりうかがいました。

もっと薬剤師を利用してほしい。そうすれば、薬に関するいろんな悩みが解決できるはず。

勝見 先生

東京女子医科大学病院 薬剤部 臨床薬剤管理室
血液内科病棟担当薬剤師

勝見 重昭 先生

 

勝見 重昭 先生プロフィール

2002年3月 帝京大学薬学部卒業
2004年3月 帝京大学大学院薬学研究科博士前期(修士)過程臨床薬学コース卒業
2005年3月 東京大学医学部附属病院薬剤部研修生修了
2005年4月 東京女子医科大学病院薬剤部入局 医薬品管理供給室、
調剤室を経て、
2006年11月 臨床薬剤管理室異動にあたり血液内科病棟担当となる。

現在は、血液内科および化学療法・緩和ケア科にて病棟担当薬剤師として従事。趣味は旅行。休みの日には美味しいものを探して、沿線をぶらり旅。

区切り

ヘッダ病棟薬剤師の役割を教えてください。

病棟薬剤師というと、入院患者さんの所に行って服薬指導をする薬剤師というイメージがあると思いますが、それは業務の一部に過ぎません。まず入院してこられた患者さんに対して初回面談を行い、持参されたお薬を確認し、重複投与や相互作用などの問題がないかをチェックしたり、服薬状況やアレルギー歴の確認などを行い、安全な服薬ができるように配慮しています。そして実際に治療が開始されると、副作用のモニタリングや必要時には抗菌薬の血中濃度評価などを行い、他の医療スタッフと連携し、安全で有効な薬物治療が行えるように患者さんに関わっています。さらに、服薬指導を通じて服薬状況を確認し、その患者さんに最適な服用方法や剤形を考えるのも病棟薬剤師の仕事です。
当院の血液内科病棟には入院患者さんが30名ほどいらっしゃいますが、個々の患者さんのカルテと看護記録、検査値などにはすべて目を通し、患者さんの状況を十分に把握したうえで服薬指導や副作用のチェックなどを行い、最適な治療が施される様に努めています。また、血液疾患は家族のサポートが重要になるため、薬や副作用について説明するときは、なるべく家族の方の同席のもとで行うようにしています。

ヘッダ病棟薬剤師になられたきっかけを教えてください。

勝見 重昭 先生

学生時代の実習先の病院で、病棟薬剤師が患者さんや医療スタッフから信頼されている姿を見て、自分もそうなりたいと思いました。それで、大学院では病棟を回る医療薬学コースを専攻し、さらに東大病院で1年間研修を受けた後に、当院の薬剤部に入局しました。入局後は医薬品管理供給室や調剤室などを経て、2006年に病棟薬剤師として血液内科病棟を担当することになったのです。
初めは血液疾患の知識も少なく、また、血液内科では初めての病棟薬剤師ということでスタッフ間での認知度も低く、病棟に行くのも緊張しました。そんなときに、最初に服薬指導をした患者さんが優しい方で、私を頼りにしてくださったので、とても励みになりました。
また、病棟薬剤師になりたての頃に出会って、長く関わってきた患者さんが今年、移植を受けられたのですが、退院されるときに「この何年間で薬の説明がうまくなったね」と言ってくださり、退院後にいただいた手紙にも「薬剤師の先生から説明を受けて、不安なところがなくなりました」と書いてくださったのです。本当にありがたいと思いました。

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