2.CMLのしくみ

CML患者さんの95%以上に、フィラデルフィア(Ph)染色体が認められます。
Ph染色体が生じる原因は、現在のところよくわかっていません。
通常、白血球は、骨髄中で「芽球(がきゅう)」と呼ばれる幼若な骨髄系細胞から分化と増殖を繰り返しながら作られます。正常な状態では白血球の産生は一定に調節されています。しかし、がん化した白血球は増殖の制御が効かず、限りなく増えていきます。

フィラデルフィア(Ph)染色体

フィラデルフィア染色体(Ph染色体)とは、第9染色体と第22染色体がそれぞれ途中で切れて、下の部分が入れ替わって結合(転座と呼ばれます)したものです。
第9染色体の切断された部分にはABLという名の遺伝子が、第22染色体の切断部分にはBCRという遺伝子があり、第9と第22の染色体の結合によってこの2つの遺伝子が融合した、BCR-ABLという融合遺伝子が形成されます。このBCR-ABL融合遺伝子が形成されることが、CMLの原因です。

  • 【参考文献】
  • 大野竜三,宮脇修一 編:みんなに役立つ白血病の基礎と臨床,医薬ジャーナル社,2004.
  • 金倉譲 監:血液診療エキスパート 白血病,中外医学社,2009.
  • 日野原重明,井村裕夫 監:看護のための最新医学講座9 血液・造血器疾患,第2版,中山書店,2006.

わからないことや気になることがある場合は、医師や看護師、薬剤師に相談しましょう。

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