6.CMLの治療法

薬物治療

分子標的治療薬

分子標的治療薬とはがん細胞の増殖に関わっている特定の蛋白質や酵素を狙い撃ちしてがん細胞の増殖を防ぐ薬剤です。

抗がん剤(化学療法)

白血病細胞数を減少させ、CMLの症状を抑えるために使用します。

その他の治療

分子標的治療薬が使えない、分子標的治療薬による効果がみられない、そして同種造血幹細胞移植を行うことができない場合、インターフェロンα療法が考慮されます。

造血幹細胞移植

造血幹細胞とは、骨髄の中で血液細胞が作られるおおもととなる細胞です。
まず、患者さんに化学療法と放射線療法を組み合わせた治療を行い、骨髄や血液中の正常細胞や白血病細胞をすべて破壊します。この状態で、健康な造血幹細胞提供者(ドナー)から採取した正常な造血幹細胞を、輸血するように患者さんの体内に入れます。ドナーの正常な造血幹細胞が患者さんの骨髄に根付き、正常に働きだすと、正常な血液細胞を作ってくれるようになります。
造血幹細胞移植は、すべての患者さんが受けられる治療ではなく、HLA型(ヒト白血球抗原)の一致するドナーが見つかること、患者さんの年齢が比較的若く、健康状態が移植に耐えられるものであること、などが必要です。
拒絶反応や感染症などの対処も行います。

骨髄移植

ドナーに全身麻酔をかけて、骨髄から500〜1,000mLの骨髄液を採取し、患者さんに移植します。

末梢血幹細胞移植

ドナーに顆粒球増殖因子(G-CSF)という薬剤を投与すると、白血球の一種である顆粒球が増加するとともに、末梢血(体内を流れている血液)には通常ほとんど認められない造血幹細胞が出現します。この造血幹細胞を含んだ血液を採取して、患者さんに移植します。

臍帯血(さいたいけつ)移植

骨髄や血液の代わりに、凍結保存した出産時の臍の緒(へそのお)に流れている血液を使用する方法です。臍帯血には造血幹細胞が豊富に含まれており、またHLAが完全に一致しなくても移植可能であるという利点があります。臍帯血バンクもあります。

同種造血幹細胞移植

HLA型の適合した他人の正常な造血幹細胞を移植する方法です。兄弟姉妹は、1/4の確率でHLAが一致するので、まずは兄弟姉妹の中からドナーになる人を探します。兄弟姉妹で見つからない患者さんは、非血縁者の中から探しますが、非血縁者の場合、数千人〜数万人に1人しかHLA型の一致する人がいないため、骨髄バンクに登録している人の中から、一致するドナーを探します。ドナーの見つからない場合もあります。

ミニ移植

高齢者や臓器障害のある患者さんには、通常より弱い化学療法の後に造血幹細胞移植を行うミニ移植を行うこともあります。

  • 【参考文献】
  • 日野原重明,井村裕夫 監:看護のための最新医学講座9 血液・造血器疾患,第2版,中山書店,2006.
  • 医療情報科学研究所 編:病気がみえる vol.5 血液 第2版,メディックメディア,2017.

わからないことや気になることがある場合は、医師や看護師、薬剤師に相談しましょう。

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