大腸がんを生きる仲間

いのちの輝き・3人のあなたへの手紙 
― 写真家 井上冬彦氏のサバンナからのメッセージ ―

アフリカ、サバンナの自然のなか、そこに棲む動物たちを撮り続けるカメラマン・井上冬彦氏。その写真は、たぎる熱の塊を広大な大地の下に抱え込んでしまったような灼熱のサバンナに生きる動物たちの生と死を、時に無造作に、時にやさしくトリミングしながら写し取っています。写真を眺めていると、写真の向こう側に、じっと「いのち」を見つめている井上氏の眼が見えるような気がしてきます。

その井上氏は、胃腸科・内科クリニックを営む医師でもあります。胃腸病をご専門とされ、炎症性腸疾患や大腸がんなど消化器領域疾患のエキスパートです。
この『いのちの輝き・3人のあなたへの手紙』は、医療と写真、2つのフィールドで「生と死」を見つめてきた井上氏が、大腸がんとともに生きる皆さんへ贈る、癒しのメッセージです。

その1 もう僕の患者でなくなったあなたへ

その2 写真展で出会ったあなたへ

その3 僕を導いてくれたあなたへ

井上冬彦氏  Profile
子どもの頃からずっと「アフリカの大地に立ち、自らの目でその大自然を見つめてみたい」と思っていた井上氏。将来の願いは、動物学者か動物写真家になることでした。しかし、高校を卒業する時、「医者になりたい」という自身の強い心の声を聞き、医師になる道を選びました。
医療の道を究める忙しい毎日のなかにいても、アフリカへの想いは消えることがなく、心の片隅に静かに燃え続けました。32歳になった時、ついにアフリカの地を踏みます。その時の感動が忘れられず、その後も氏は、大学病院の激務の間をぬって、毎年のようにアフリカに通い、写真を撮り続けてきました。
アフリカへ初めて渡ってからちょうど10年目の1997年、初めての写真集『サバンナが輝く瞬間(とき)』を出版しました。これが、アマチュア写真の最高賞である第6回林 忠彦賞を受賞することになりました。少年の時に描いた願いを見事に叶えた瞬間でした。


略歴

1954年東京生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医学博士。東京慈恵会医科大学内科講師、松島クリニック勤務を経て、2005年、横浜に井上胃腸科・内科クリニックを開業。大腸内視鏡検査2万例以上、上部消化管内視鏡検査2万例以上、内視鏡的ポリープ切除術に5千例以上の実績を持つ。
●井上胃腸科・内科クリニック:http://www.f-inoueclinic.jp/


写真家としては、写真集『サバンナが輝く瞬間(とき)』(三修社)、『サバンナの風に吹かれて』(講談社)、『Love Letter 母なる大地に想いを込めて』(PHP研究所)など。写真展多数。講演活動も精力的に行っている。
●井上冬彦公式サイト Breeze in Savanna: http://www.fuyuhiko.jp/