大腸がんを生きる仲間

癒しの音楽紀行

第3回 山中湖

●富士と山中湖の絶妙なコンビネーション

 今回の旅先は、山中湖です。僕が役員をしている音楽村サウンド・ビレッジがある関係で、山中湖には月に1度は通っています。


四季見原から(神々の里を望む)
 山中湖は、富士山の噴火で河川がせき止められてできた5つの湖(富士五湖)の中で、最も富士山に近く、最も大きい湖です(写真1)。面積6.7ku、周囲13.5km、最大水深15m、海抜の982mは、日本で3番目の高さです。東京から車で約2時間と近い割には、幸いにもまだ静謐な部分も残されており、俗化とのバランスが程よくとれているのが有難いです。

三国峠に至るパノラマ台より
 母なる地球の偉大な吹き出物?!ともいえる、美しく華麗な富士山。そんな富士山を従えて、悠々と穏やかな山中湖。なんという組み合わせでしょう。「君たちは大自然の中で生かされているんだよ・・知ってるよね!」と、凛として圧倒的な迫力で富士山が説いてくるのを、山中湖が「まあまあそうあんまり堅くならずに」と受ける。絶妙なコンビネーション――湖畔で心静かに佇んでいられるのは、そのおかげだと思います。僕の音楽は、「人が優しく元気になる」ことをめざしていますが、このCDも、きっとリラクセーションに役立つことと思います。


朝霧の山中湖
(1曲目のイメージ写真)

平野の浜より


 さて、僕は、音楽紀行シリーズと並行して、東京都の大道芸システム「ヘブンアーティスト」のライセンスを取得、公園や駅の構内でソロ活動を展開しています。上野公園の場合は、時間的余裕がある人が多く、足を止めて聴いてくれる人もいますが、地下鉄の駅の構内でのライブは、ほとんど足を止めてもらえません。でも、いい加減なことはできないですね。「行きは急いでいたから通り過ぎちゃったけど」と帰りに話しかけてくれる人もいますし、柱の陰で聴いてくれている人もいます。都庁前でのライブを通りすがりに聞いてくれた5歳の女の子が僕の曲を気に入ってくれて、後日、お母さんがネットで調べてCDを買いに来てくれたこともありました。あれは嬉しかったですね。でも、嬉しいことがあれば辛いこともあります。冬の寒い日、公園の日なたで演奏していたはずが、だんだん日陰になり、完全に日陰になって身体が凍りついた時に限ってお客さんがいて、やめるにやめられなかったこともあります。真冬のライブは考えものだと思いますが、ヘブンアーティストの活動は、これからも続けていきたいと思っています。

 最近の生活ですが、排便回数が1日6-8回、我慢・コントロールが難しいなどの不便はあります。山歩きも好きでしたが、トイレのことを考えると躊躇してしまいます。山は基本的に「どこでもトイレ」ですが、人目を逃れて奥に入って滑落し、尻丸出しで発見されることを考えると、ちょっと行く勇気が出ません。そんな不便はありますし、演奏中にトイレに行きたくなったらどうしようという不安もあります。それでも、大病の経験はマイナス面ばかりでなく、「生きている時間を無駄にしたくない」と思うようになったプラス面もあります。僕は直腸がんのステージIIIで、5年生存率70%といわれましたが、今、3年が過ぎたところです。70%の70の方、広き門に自分が入ることを祈りつつ、与えられた命を有効に使っていきたいと思っています。


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