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2005年9月1日
ブリストル・マイヤーズ スクイブ財団、千葉大学看護学部乳がん看護認定教育課程へ、助成金授与
ブリストル・マイヤーズ スクイブ財団(BMS財団:Bristol-Myers Squibb Foundation / 代表:ジョン・ダモンティ:John Damonti / 所在地:アメリカ・ニュージャージー州)は、2005年度より千葉大学看護学部にて開始されます乳がん看護認定教育の開発・実施、並びに認定看護師の社会的定着と乳がん看護の向上に対する支援のため、2005年から3年間にわたり総額34万USドル(約3,800万円)を、千葉大学に教育助成金として授与することを決定しました。
乳がんの罹患数が年々増加する現在、日本では1998年、乳がんは胃がんを抜き女性のがん罹患数で第一位となりました。今日では、手術療法、内分泌療法、化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療が広く行われるようになり、他のがんと同じくその治療は高度に複雑化しています。また乳がんは頭頚部がんや皮膚がんと同様に、外見の大きな変化をもらたす可能性のあるがんで、女性の象徴である乳房の損失は、患者本人のみならず、その家族にも大きな心理的負担を引き起こすとされています。比較的長い予後が得られるということは、乳がん患者にとって幸運ともいえますが、その反面、長期にわたり再発の恐怖に晒され、ひとたび再発となれば、過酷ともいえる治療に耐えなければなりません。
乳がん患者が病いを乗り越え、自分らしく心豊かな人生を送るためには、医療者ががんの治療のみならず、メンタル面も含めた全人的なケアを長期にわたり提供し、支援することが望まれます。乳がん看護に携わる看護師は、この状況を早くから受けとめ、乳がん患者・家族を対象とした看護研究を数多く行ってきました。しかしながら実践には専門性の高い能力が要求されるために、施設によって看護の質に大きな隔たりが生じているのが現状で、患者並びに社会から、乳がん看護のスペシャリストを求める声が多く聞かれるようになってきました。
このような背景を鑑み、2003年10月、日本看護協会は「乳がん看護」を認定看護分野に特定し、千葉大学看護学部にて乳がん看護認定看護師養成教育を開始することを決定しました。そして2005年1月、日本看護協会は千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センターを乳がん看護認定教育機関として正式に認定し、今年10月より乳がん看護認定教育が開始される運びとなりました。
聖路加国際病院、ブレストセンター長・乳腺外科部長の中村清吾先生は、「乳がんのチーム医療の一翼を担う立場として、より専門性を身につけ、われわれのパートナーとして患者を支えて行く存在になることを期待する」と、今回のプログラムに対する期待を語っています。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ財団(BMS財団)は半世紀にわたり、その母体であるブリストル・マイヤーズスクイブ社が事業を展開する世界各国で、もっとも必要とされている社会ニーズに応えるべく、健康、医療、教育という広範な分野でさまざまな活動を支援しています。なかでも近年、女性の健康に関わるプログラム、開発途上国における医療システムのインフラ整備、科学・医療分野における教育プログラムなどの支援に力を注いでいます。
BMS財団代表、ジョン・ダモンティは「女性の健康に関するプログラムの一環として、今回のBMS財団と千葉大学のパートナーシップが、乳がん患者の看護において革新的なカリキュラムを提供し、乳がん看護のスペシャリストを世の中に送り出せることに大きく期待している。またこのことが、乳がん患者のベネフィットとなることも強く期待する」と述べています。
今回のBMS財団の助成金授与の決定は、千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センターでの乳がん看護認定教育プログラムが、今後の乳がん治療における重要な地位をしめるプログラムとして大きく評価された結果です。
千葉大学看護学部長の石垣和子氏は、「日本でも看護のスペシャリストの需要が高まって来ている今日、私たちはこの時機に乳がんのスペシャリストを育成するプログラム開発の機会を得て大変嬉しく思っている」と、述べています。
また、乳がん患者の立場から、あけぼの会会長、ワット隆子氏は「乳がん看護認定看護師の誕生は、何より乳がん患者にとって朗報である。主治医に聞けない質問や相談ができることで患者の速やかな社会復帰が期待できる」と、患者の立場からの期待を語っています。
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