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2006年11月13日
ORENCIAR(オレンシア/一般名:アバタセプト)に関する2年間のデータにより、関節リウマチの成人患者において継続的な有効性を確認
本資料は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が発表しましたプレスリリースの日本語訳をご参考までにお届けするものです。内容につきましては原本である英文が優先します。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(NYSE: BMY/本社: アメリカ・ニューヨーク/暫定CEO: ジェームズ・M・コーネリアス)は、3件の重要な第Ⅲ相試験から得られた2年間のデータを発表しました。このデータにより、メトトレキサートや抗TNF治 療薬など、1種類以上の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs: disease modifying anti-rheumatic drugs)を用いても効果が十分に得られなかった、中等度から重度までの関節リウマチ(RA: rheumatoid arthritis)の成人患者において、ORENCIAR(オレンシア/一般名:アバタセプト)が長期間にわたり有効であることが確認されました。このデータにより、ORENCIARが 健康に関連する生活の質や身体機能の多くの側面において、臨床的に意義のある改善をもたらし、痛みを持続的に緩和し、2年間の治療期間にわたり一貫して安 全性と忍容性を示すことも確認されました。これらのデータは、2006年米国リウマチ学会(ACR: American College of Rheumatology)年次学術会議で発表されます。
この調査結果は、AIM試験(Abatacept in Inadequate responders to Methotrexate: メトトレキサートの効果が不十分な患者におけるアバタセプト試験)、ATTAIN試験(Abatacept Trial in Treatment of Anti-TNF Inadequate Responders: 抗TNF薬の効果が不十分な患者の治療におけるアバタセプト試験)、ASSURE試験(Abatacept Study of Safety in Use with other Rheumatoid Arthritis Therapies: 他の関節リウマチ治療薬とアバタセプトの併用に関する安全性試験)など、ORENCIARを研究する重要な第Ⅲ相試験の中で、現在進行中の非盲検長期継続投与試験成績の解析から得られたものです。
ACR会議でATTAIN試験のデータを発表する、カリフォルニア州パロアルトにあるスタンフォード大学医学部のマーク・ジェノベーゼ准教授(Mark Genovese, M.D.)は、「これらの有望なデータは、これまでのデータに加え、ORENCIARが、 疾患修飾性抗リウマチ薬を用いた従来の治療では十分な恩恵が受けられなかった患者に、持続的な効果をもたらす有効なオプションであることを示す根拠となる ものである。関節リウマチが慢性疾患であることを考慮すると、このような長期的データの重要性は高く、さらなる情報が得られることで、医師はこれらの患者 に最適な治療法を決定する際の一助とすることができる」と述べています。
発表データの詳細
ワシントンDCで開催されるACR年次学術会議では、AIM試験(メトトレキサートの効果が不十分な患者におけるアバタセプト試験)およびATTAIN試 験(抗TNF薬の効果が不十分な患者の治療におけるアバタセプト試験)から得られた2年間の非盲検長期継続投与試験データを評価した2件のポスター・プレ ゼンテーションが発表されます。この2件は、11月12日に発表されるDougadosらのポスターNo.502、および11月13日に発表される LuggenらのポスターNo.980のプレゼンテーションです。
Dougadosが発表する試験結果では、2年間にわたりORENCIAR(オレンシア/一般名:アバタセプト)の投与を受けた AIM試験およびATTAIN試験における両対象患者で、痛みが持続的に緩和されることが示されました。1年目におけるベースライン時からの平均変化値は、AIM試験グループのORENCIA群で-35.5(n=376)、プラセボ群で-24.1でした(n=160)。2年目におけるベースライン時からの平均変化値は、ORENCIA群で-37.7でした。6ヵ月目におけるベースライン時からの平均変化値は、ATTAIN試験グループのORENCIA群で-30.8(n=217)、プラセボ群で-10.2でした(n=99)。2年目におけるベースライン時からの平均変化値は、ORENCIA群で -37.2でした。
Luggenが発表する試験では、2年間にわたりHAQ-DI(Health Assessment Questionnaire Disability Index: 健康評価質問票を用いた機能障害指数)による評価を実施し、AIM試験およびATTAIN試験における両対象患者で身体機能が持続的に改善することが示されました。HAQ-DIは、LOCF(Last Observation Carry Forward: 測定値の欠損を、欠落する直前の値を用いて代用する)解析を用いて、ITT(Intent-To-Treat: 割り付けられた患者全員を対象にして解析を行う)対象患者について評価されました。レスポンダーは、ベースライン時から0.3HAQ-DI単位以上の変化を達成した患者と定義されました。AIM試験グループでは、1年目に71.8%、2年目に66.8%がHAQレスポンダーに分類されました。ATTAIN 試験グループでは、6ヵ月目に54.4%、2年目に47.9%がHAQレスポンダーに分類されました。
2年間のATTAIN試験に関する単独の分析結果(Genoveseら)は、2006年11月12日(日)にポスターNo.498で発表されます。同じく LOCF解析を用いたこの試験データでは、ATTAIN試験対象患者における持続的な有効性が確認されました。6ヵ月目の時点で、ORENCIARによる治療を受けた患者(n=256)の59.4%、23.5%、11.5%でそれぞれ20、50、70のACR改善率が達成されました。2年目の時点で、ORENCIARによる2年間の治療を完了した患者(n=217)の56.2%、33.2%、16.1%でそれぞれACR20、50、70の改善率が達成されました。
ASSURE試験(他の関節リウマチ治療薬とアバタセプトの併用に関する安全性調査、Weinblattら)の2年間のデータは、2006年11月12日(日)にポスターNo.509で発表されます。この試験結果によると、ORENCIAR(オレンシア/一般名:アバタセプト)と生物学的製剤以外の基礎治療とを併用しても、2年間にわたり、一貫した安全性プロファイルを示すことが確認されました。1年目における患者100人年(n=957患者年)あたりの重篤な有害事象(SAE: serious adverse event)発生率は18.8%であり、有害事象(AE: adverse event)発生率は491.4%でした。2年目における患者100人年(n=1292患者年)あたりのSAE発生率は18.6%であり、AE発生率は 362.8%でした。非盲検期間における中断の大部分の原因は、AE(3.3%)、同意の撤回(2.5%)、有効性の欠如(2.4%)でした。
ORENCIARでは、メトトレキサートや抗TNF治療薬など、1種類以上のDMARDsの効果が十分に得られなかった中等度から重度までの活動性関節リウマチを有する成人患者において、徴候および症状を軽減し、著明な臨床的反応を引き出し、関節の構造的な損傷の進行を遅らせ、身体機能を改善することが適応となっています。ORENCIARは、単独療法として、または抗TNF治療薬以外のDMARDsとの併用療法で使用することができます。ORENCIARは、抗TNF治療薬と併用投与してはいけません。また、アナキンラとの併用は推奨されません。
T細胞の十分な活性化に必要な選択的共刺激シグナルの阻害剤であるORENCIARは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社により創薬・開発されました。
ORENCIARの安全性に関する重要な情報:
現在、抗TNF治療薬(EnbrelR、HumiraR、RemicadeRなど)またはKineretRによるRA治療を受けている人は、ORENCIARによる治療を受ける前に医療機関に申し出てください。ORENCIARをRA治療のために他の生物学的製剤と併用すると、重篤な感染症にかかるリスクが高まります。また、ホルモン剤、一般用医薬品、ビタミン剤、サプリメント、ハーブ製品を含む他の医薬品の投与を受けている人も、ORENCIARによる治療を受ける場合は、医療機関に申し出てください。
感染のリスクについては、医療機関に相談してください。身体の特定部位における感染(切り傷や炎症)や全身にかかわる感染(インフルエンザなど)などは、ORENCIARにより重篤な副作用が発生するリスクがあるため、何らかの感染の可能性がある場合は医療機関に申し出てください。さらに、感染が治癒しない場合や再発の既往がある場合は、医療機関に注意を促す必要があります。
結核(TB: tuberculosis)に罹患している人、ツベルクリン検査が陽性の人、または結核患者に最近接触した人は、医療機関に申し出てください。結核の兆候(長引く空咳、体重減少、発熱、寝汗など)が見られる場合は、直ちに医療機関に申し出てください。医療機関は、ORENCIAR(アバタセプト)による治療を開始する前に、患者を診察するか、またはツベルクリン検査を実施して、結核にかかっていないかどうかを確認してください。
また、手術を受ける予定の人や、最近予防接種を受けた、または受ける予定の人は、医療機関に申し出てください。慢性閉塞性肺疾患(COPD: chronic obstructive pulmonary (lung) disease)の罹患歴がある人は、ORENCIARによりCOPDの症状が悪化するおそれがあるため、ORENCIARによる治療を受ける前に医療機関に注意を促す必要があります。
妊娠中か、または妊娠を予定あるいは検討している女性は、ORENCIARによる治療を開始する前に、医療機関に申し出てください。ORENCIARによる曝露が胎児にリスクを及ぼすかどうかは確認されていません。授乳中の女性は、授乳の継続あるいはORENCIARによる治療のどちらか一方(両方は不可)を選択する必要があるため、医療機関に注意を促す必要があります。
免疫系に影響するあらゆる医薬品と同様に、ORENCIARは、重篤な感染症、アレルギー反応、悪性腫瘍を含む重篤な副作用を引き起こす可能性があります。ORENCIARによる治療を受けると、肺炎や、ウイルス・細菌・真菌によるその他の感染症を発症するリスクが高まります。ORENCIARによる治療中に気分が悪くなったり、何らかの感染症を発症したりした場合は、直ちに医療機関に連絡してください。ORENCIARによる治療では、アレルギー反応が起こる可能性があります。これらの反応は、通常、軽度から中等度で、一般に点滴後24時間以内に発生し、症状には、発疹、顔・まぶた・唇・舌・のどの腫れ、呼吸困難などがあります。ORENCIAR点滴後に重篤なアレルギー反応が起こったケースが2件報告されています。ORENCIARによる治療中に、特定の癌を発症したケースも確認されています。発癌プロセスにORENCIARがどのような影響を及ぼしているのかは確認されていません。
ORENCIARに一般的に見られる副作用は、頭痛、上気道感染症、咽頭痛、嘔気です。
処方情報の全文については、www.ORENCIA.comまたはwww.bms.comをご覧ください
ORENCIAR(アバタセプト)は、体重範囲に基づき、体重1 kgあたり約10 mgの固定用量を1日目、2週間後、4週間後、以降4週間ごとに、30分間点滴静注で投与されます。点滴に伴う急性反応は、ORENCIAR(アバタセプト)による治療を受けた患者の9%、プラセボによる治療を受けた患者の6%で発生しました。処方情報の全文によると、最も頻繁に報告されている点滴関連の有害事象(1~2%)は、めまい、頭痛、高血圧でした。重要な試験では、前投薬は必要とされませんでした。ただし、過敏反応が見られた場合に備えて、過敏反応を治療するための適切な医療支援措置をすぐに講じられる状態にしておく必要があります。
関節リウマチにおけるT細胞の役割
RAのような自己免疫疾患の患者では、免疫系が自己の細胞を外来の侵入者と誤認し、攻撃を開始します。
免疫系に含まれる細胞の一種にT細胞があります。T細胞は活性化により、RAの炎症、痛み、関節損傷につながる一連の反応を開始すると考えられています。ORENCIARは、T細胞レベルで作用し、T細胞を十分に活性化させるのに必要なシグナルの1つを阻害することにより、その下流においてRAの炎症カスケードに関与しているB細胞、樹状細胞、マクロファージなどの細胞の活性を調節します。
これが、免疫系プロセスのサイトカインレベルで作用する他の生物学的製剤とは異なる点です。サイトカインは、主としてT細胞を含む免疫系細胞により産生されるタンパク質の一種です。一部のサイトカインは、RAの発症に重要な役割を果たすと考えられています。
関節リウマチについて
関節リウマチは、関節の内膜(滑膜)の炎症を特徴とする全身性の慢性自己免疫疾患であり、慢性的な痛み、こわばり、腫脹を伴う関節損傷を引き起こします。RAでは、影響を受けた関節が変形したりずれたりした結果、身体の動きが制限され、機能が低下します。
200万人以上の米国人を含め、世界人口の約1%がRAに罹患しています。この症状は女性に多く見られ、RAと診断される患者の70%を女性が占めています。
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、「より長く豊かな人生の実現」をミッションとする、医薬品と関連するヘルスケア製品を扱う世界企業です。
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