2011年8月5日
米国食品医薬品局が中等度から重度までの成人関節リウマチ患者に対して非TNF阻害薬であるORENCIA®(オレンシア)の皮下投与製剤を承認

本資料は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が7月29日(米国現地時間)に発表しましたプレスリリースの日本語訳(抜粋)をご参考までにお届けするものです。内容につきましては原本である英文が優先します。

  • 関節リウマチを適応として、皮下投与(SC)製剤と静脈内投与(IV)製剤の両方が利用できる初の生物学的製剤
  • ORENCIA皮下投与製剤について、静脈内投与製剤と同等の有効性(6カ月目の時点において、米国リウマチ学会の基準によるACR20改善率に対する非劣性が立証)と6カ月目の時点における安全性プロファイルの一貫性を確認
  • 注射部位反応の発現率は、ORENCIA皮下投与群で2.6%(736例中19例)、ORENCIA静脈内投与(プラセボ皮下投与)群で2.5%(721例中18例)
  • ORENCIAに対する免疫原性の発現率は、ORENCIA皮下投与群で1.1%(725例中8例)、ORENCIA静脈内投与(プラセボ皮下投与)群で2.3%(710例中16例)
  • 両群共に、6カ月目の時点で高い治療継続率(94%)を達成

(ニュージャージー州プリンストン-2011年7月29日)-ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク/CEO:ランベルト・アンドレオッティ)は本日、ORENCIA(オレンシア、一般名:アバタセプト)の皮下投与製剤が中等度から重度までの成人関節リウマチ(RA)患者の治療薬として米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)から承認されたことを発表しました。ORENCIAは、中等度から重度までの成人活動性関節リウマチ患者に適応され、関節リウマチの兆候や症状を軽減し、主要な臨床効果を引き出し、関節の構造的損傷の進行を遅らせ、身体機能を改善します。ORENCIAは、単剤療法として、またはTNF阻害剤以外の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)との併用療法として使用することができます。ORENCIAとTNF阻害剤との併用投与はできず、またアナキンラなど、他の関節リウマチ用生物製剤とORENCIAの併用は推奨されません。

ORENCIAは、関節リウマチを適応として、自己投与可能な皮下投与製剤と静脈内投与製剤を利用できる最初にして唯一の生物学的製剤です。生物学的製剤による治療を開始する関節リウマチ患者の大部分は自分で治療薬を投与するため、ORENCIA皮下投与製剤が承認されたことで、医師は、より多くの選択肢を患者に提供できるようになります。

自己注射可能な新製剤は125 mgの固定用量で提供され、新製剤の初回投与時に静脈内投与製剤を体重1 kg当たり約10 mgで1回負荷投与を行い、その後は1週間に1回皮下投与します。点滴を受けられない患者は、静脈内投与による負荷投与なしで、1週間に1回のORENCIAの皮下投与を開始することができます。ORENCIAの静脈内投与から皮下投与に切り替える患者は、次回予定されている静脈内投与の代わりに、初回の皮下投与を行う必要があります。

ORENCIA皮下投与製剤については、大規模な非劣性試験において、静脈内投与製剤と同等の有効性(6カ月目のACR20改善率に関して非劣性が立証)と安全性が確認されています。ORENCIAと他の生物学的製剤との併用療法は推奨されません。比較対照臨床試験では、TNF阻害剤単剤療法群と比較して、ORENCIAとTNF阻害剤の併用群で感染症と重篤な感染症が増加しました(それぞれ43%に対して63%、0.8%に対して4.4%)が、重要な有効性の改善は認められませんでした。静脈内投与に関する臨床試験の累積データでは、重篤な感染症の発生率はORENCIA群で3%、プラセボ群で1.9%、悪性腫瘍の発生率はORENCIA群で1.3%、プラセボ群で1.1%でした。

スタンフォード大学医学部免疫・リウマチ科の内科学教授兼共同学科長であり、承認の根拠となった登録試験の治験責任医師であるマーク・C・ジェノベーゼ教授(M.D.)は、「今回の承認により、生物製剤を皮下投与する場合に、作用機序の異なる新たな非TNF阻害剤の選択肢が医師にもたらされました。ORENCIAの皮下投与製剤は、静脈内投与製剤と同等の有効性および安全性を示しました。このような選択肢は、患者さんと医師が中等度から重度までの関節リウマチを管理する上で重要です」と述べています。

ORENCIAの皮下投与製剤開発プログラムは、2,000人近くの患者を調査した4つの臨床試験から構成されます。第III相比較試験では1,457人の患者を対象とした試験を行い、関節リウマチ患者における生物学的製剤の試験として単独では最大規模の第III相登録試験となりました。他の3つの臨床試験では、ORENCIAの単剤療法、ORENCIA皮下投与法の中止・再開、およびORENCIA静脈内投与法からORENCIA皮下投与法への切り替えという3つの臨床試験において、主に安全性と免疫原性の評価が行われました。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、米国・日本・大陸間地域担当社長のアンソニー・フーパーは、「患者さんと医師のニーズを満たす医薬品を提供することは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のミッションとコミットメントの中核をなしています。ORENCIAの継続的な開発は、重篤な疾病と生物製剤開発の分野に当社が重点的に取り組んでいることの現れです」と述べています。

第III相登録試験のACQUIREスタディ(Abatacept Comparison of Sub(Qu)cutaneous vs. Intravenous in Inadequate Responders to Methotrexate:メトトレキサートに効果不十分な患者におけるアバタセプトの皮下投与と静脈内投与の比較)は、多国籍のランダム化二重盲検ダブルダミー試験です。ACQUIREスタディの主要評価項目は、6カ月目のACR 20改善率の差で評価した場合、ORENCIAの皮下投与とメトトレキサート(MTX)の併用がORENCIAの静脈内投与とMTXの併用と比較して非劣性であるかを確認することでした。試験には、中等度から重度までの活動性関節リウマチ患者1,457人が参加し、その大部分はメトトレキサートに効果不十分な患者でした。試験では、メトトレキサートとの併用下で、1日目に初回のみ静脈内投与製剤を体重1 kgあたり約10 mgで1回負荷投与した後、ORENCIA125 mgを含有する1.0 mLの液剤を1週間に1回皮下投与する投与群と、1日目・15日目・29日目とそれ以降4週間に1回、体重1 kgあたり約10 mgのORENCIAを静脈内投与する投与群のどちらかに患者をランダムに割りつけ、6カ月間継続しました。

6カ月目の時点で、皮下投与・MTXの併用群、静脈内投与・MTXの併用群の両群において、ACR 20改善率は76%と同等でした(95% CI:-4.2, 4.8[皮下投与群に関する既定の非劣性マージン-7.5%に基づく])。ACR 50およびACR 70改善率は、ORENCIA皮下投与群と静脈内投与群で同等であり、患者評価によるすべての調査対象アウトカム(6カ月目のORENCIA皮下投与群と静脈内投与群における痛み、身体機能、疾患活動性の総合評価)に関しても改善が認められました。6カ月目の時点において、ORENCIA皮下投与・MTXの併用群で94%、ORENCIA静脈内投与・MTXの併用群で94%の患者が試験を継続しており、高い治療継続率が確認されました。

ORENCIA皮下投与の安全性と免疫原性は、静脈内投与のプロファイルと一致していました。皮下注射部位の局所的な反応の発生率は、ORENCIA皮下投与・MTXの併用群で2.6%、プラセボ皮下投与・MTXの併用群で2.5%でした。注射部位の反応(血腫、そう痒症、紅斑を含む)はすべて、軽度(83%)から中等度(17%)であり、治験薬の中止を必要とする例はありませんでした。免疫原性は、ORENCIA皮下投与・MTX併用群の1.1%、ORENCIA静脈内投与・MTX併用群の2.3%に認められました。免疫原性と、薬物動態・有効性・安全性への影響の間に相関は見られませんでした。

ORENCIA皮下投与群または静脈内投与群の5%以上で報告された最も一般的な有害事象は、頭痛、鼻咽頭炎、上気道感染症、下痢、嘔気でした。重篤な有害事象の発現率は、ORENCIA皮下投与・MTX併用群で4.2%、ORENCIA静脈内投与・MTX併用群で4.9%でした。そのうち、重篤な感染症の発現率は、ORENCIA皮下投与・MTX併用群で0.7%、ORENCIA静脈内投与・MTX併用群で1.4%であり、悪性腫瘍の発生率は、ORENCIA皮下投与・MTX併用群で0.4%、ORENCIA静脈内投与・MTX併用群で0.7%でした。

ORENCIAの皮下投与製剤は、2011年9月に米国で発売される予定です。

ORENCIAについて(米国に関する情報)

ORENCIAの皮下投与と静脈内投与は、中等度から重度までの活動性関節リウマチの成人患者において、兆候および症状を軽減し、主要な臨床効果を引き出し、関節の構造的な損傷の進行を遅らせ、身体機能を改善するために適応されます。ORENCIAは、単剤療法として、またはTNF阻害剤以外の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)との併用療法として使用することができます。

ORENCIAの静脈内投与は、中等度から重度までの多関節型若年性特発性関節炎(JIA)を有する6歳以上の小児患者における兆候と症状を軽減するために適応されます。ORENCIAの静脈内投与は、単剤療法として、またはメトトレキサート(MTX)との併用療法として使用することができます。ORENCIAの皮下投与は、小児患者では研究されていません。ORENCIAは、抗TNF薬と併用投与してはいけません。

アナキンラなど、他の関節リウマチ治療に用いられる生物学的製剤とORENCIAの併用は推奨されません。

ORENCIAは、中等度から重度までの関節リウマチを適応として、皮下投与製剤と静脈内投与製剤が利用できる最初にして唯一の生物製剤です。ORENCIAは、医師または医療関係者の指導の下で使用することになっています。

ORENCIAの静脈内投与は、生物製剤治療を開始する患者向けに2005年に承認されました。発売以来、米国で71,000人以上の患者がORENCIAの静脈内投与を処方されています。臨床試験では、ORENCIAの静脈内投与により、関節損傷の進行が抑制されることが確認されており、有効性と確立された安全性プロファイルが明らかになっています。ORENCIAの皮下投与と静脈内投与に関する臨床試験では、15,000患者・年を超える安全性データが収集されました。

  • ※日本における本製品に関する詳しい情報についてはwww.bms.co.jpを参照ください。
  • ※日本でのオレンシアの皮下投与製剤は、第III相臨床試験を実施中です。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社について

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、深刻な病気を持つ患者さんを助けるための革新的な医薬品を発見、開発し、提供することを使命とする世界的なバイオファーマ企業です。詳細については、www.bms.com<米国本社のウェブサイト(英語)>、またはBMSのツイッターアカウントhttp://twitter.com/bmsnewsをご覧ください。

将来予測等に関する記述

本ニュースリリースは、医薬品の研究、開発及び商品化に関して、1995年私募証券訴訟改革法で定義されるところの「将来予測に関する記述」を含んでいます。そうした将来予測に関する記述は現在の予想に基づくものであり、遅延、転換または変更をもたらしうる要因を含む内在的リスクと不確実性を伴っており、実際の成果または業績が現在の予想と大きく異なる結果となる可能性があります。いかなる将来予測に関する記述も保証されるものではありません。特にオレンシアの皮下投与製剤が商業的に成功するという保証はありません。本ニュースリリースの将来予測に関する記述は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の事業に影響を与える多くの不確定要素、特にブリストル・マイヤーズ スクイブ社の2010年度通期報告書(Form 10-K)、四半期報告書(Form 10-Q)および当期報告書(Form 8-K)にリスク要因として記されている不確定要素と共に評価されるべきです。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、新たな知見、今後の出来事の結果を問わず、一切の将来予測等に関する記述について、公に更新する義務を負うものではありません。