2013年7月5日
オレンシア®皮下注(一般名:アバタセプト)、
中等度から重度の関節リウマチを対象とした患者の直接比較試験において
2年目のデータでアダリムマブと同様の有効性を示す

当資料は、ブリストル・マイヤーズスクイブ社(米国)が2013年6月11日(米国現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に 翻訳再編集し、皆さまのご参考に供するものです。内容につきましては原本である英文が優先します。詳細はオリジナル英文をご参照ください。
http://www.bms.com/news/press_releases/pages/default.aspx<米国本社のウェブサイト(英語)>

欧州リウマチ学会(EULAR)年次会議の記者会見でAMPLE試験の結果が発表:

  • ACR 20%改善率で見て非劣性という評価項目に基づき、オレンシア®皮下注+メトトレキサート(MTX)投与群とアダリムマブ+MTX投与群の有効性が同程度であることが確認された1年目の結果と一致して、2年目のデータでも両群での有効性は、同程度であることが示された
  • 2年目でのX線による骨破壊進行抑制の評価について、オレンシア®皮下注+MTX投与群85%、アダリムマブ+MTX投与群84%でNon-progressionが達成された
  • 有害事象の発現率は、両群でおおむね同様であった。オレンシア®皮下注+MTX投与群は、アダリムマブ+MTX投与群と比べて、有害事象による試験中止、重篤な有害事象及び重篤な感染症の発現率は数値的に低く、注射部位の反応の発現率は少なかった

(ニュージャージー州プリンストン、2013年6月11日)-ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク/CEO:ランベルト・アンドレオッティ)は本日、生物学的製剤投与歴のない中等度から重度の関節リウマチ患者646名を対象としたオレンシア®(一般名:アバタセプト)皮下注用製剤(SC)とヒュミラ®皮下注(一般名:アダリムマブ)をメトトレキサート(MTX)併用下で比較した初の臨床試験であるAMPLE(Abatacept Versus Adalimumab Comparison in Biologic-Naïve rheumatoid arthritis (RA) Subjects With Background Methotrexate)試験の2年目のデータ結果を発表しました。AMPLE試験の2年目のデータは、今週開催された欧州リウマチ学会(EULAR)年次会議で発表され、会議の記者会見でも取り上げられました。

AMPLE試験では、主要評価項目である1年目のACR20%改善率(米国リウマチ学会の基準による20%の改善)での非劣性が達成されました。オレンシア®群では、アダリムマブ群と同様の有効性が認められました(オレンシア®群64.8%、アダリムマブ群63.4%)。有効性(効果)の発現時期についても、両群でおおむね同様の結果でした。

2年目以降、治験責任医師等は盲検下で試験は実施されました。2年目のACR20%改善率も、オレンシア®群とアダリムマブ群と同様でした(約60%)。ACR20%改善率よりも厳しい有効性評価基準であるACR50%、70%及び90%改善率、並びにDAS28-CRPの評価においても、24ヵ月間にわたり、これら有効性評価項目は両群でおおむね同様の結果でした。

2年目でのX線による骨破壊進行抑制の評価について、オレンシア®投与群85%、アダリムマブ群84%でNon-progressionが達成されました。

AMPLE試験のPrincipal Investigatorであるコロラド大学のマイケル・シフ博士(M.D., M.A.C.R)は、「AMPLE試験の2年目の結果は、1年目のデータと同様であり、両剤の有効性は同程度である。」と述べています。

24カ月目までの全般的な安全性データは、有害事象(オレンシア®群92.8%、アダリムマブ群91.5%)、重篤な有害事象(オレンシア®群13.8%、アダリムマブ群16.5%)、悪性腫瘍(オレンシア®群2.2%、アダリムマブ群2.1%)の発現率を含め、両群で同様の結果でした。有害事象による試験中止は、オレンシア®群で3.8%、アダリムマブ群で9.5%であり、重篤な有害事象による試験中止は、オレンシア®群で1.6%、アダリムマブ群で4.9%でした。また、重篤な感染症のうち試験中止に至った被験者は、オレンシア®+MTX群の12名中0名に対して、アダリムマブ+MTX群は19名中9名でした。軽度から中等度までの自己免疫疾患に関する有害事象は、オレンシア®群の3.8%、アダリムマブ群の1.8%で報告されました。皮下注射に伴う注射部位の反応は、オレンシア®群の4.1%、アダリムマブ群の10.4%で報告されました。

シフ博士は、「AMPLE試験の2年目の追跡データから、中等度から重度の関節リウマチ患者さんに対する生物学的製剤によるファーストライン治療の選択肢の一つとして、アバタセプト(オレンシア®)をMTXと併用した場合の臨床プロファイルに関する重要なデータが得られました」と述べています。

本試験について

AMPLE試験は、12カ月目での有効性の主要評価項目(ACR20%改善率での非劣性)を含む、24カ月間にわたる国際共同第3b相ランダム化評価者盲検試験です。本試験には、生物学的製剤の投与を受けたことがなく、MTXで効果不十分な中等度から重度の関節リウマチ(RA)成人患者646名が参加しました。参加者は、疾患活動性によって層別化され、318名がオレンシア®とMTXの投与群、328名がアダリムマブとMTXの投与群にランダムに割り付けられ、それぞれ、MTXとの併用で、125 mgのオレンシア®皮下注(SC)製剤を1週間に1回投与(静脈内投与なし)、または、40 mgのアダリムマブを2週間に1回投与しました。主要評価項目は、12カ月目でのACR20%改善率について、アダリムマブ+MTX投与群に対するオレンシア®+MTX投与群の非劣性を検証することでした。副次評価項目には、注射部位の反応やvan der Heijde modified total Sharp score(mTSS)法によるX線評価での関節の構造的損傷の防止効果、安全性、継続率があります。1年目の完全な試験結果は、米国リウマチ学会(ACR)の公式月刊誌であるArthritis & Rheumatismの2013年1月号に掲載されました。

試験結果詳細

ランダム化され、薬剤を投与された646名の患者のうち、オレンシア®+MTX投与群の79.2%(318名中252名)とアダリムマブ+MTX投与群の74.7%(328名中245名)が24カ月間の試験を完了しました。

2年目の時点でのACR 20%改善率は、オレンシア®+MTX投与群59.7%、アダリムマブ+MTX投与群60.1%と同程度でした。

治療反応性も、ACR 20%、50%、および70%について、2年間を通じて両群で全般的に同様でした。さらに、両群ともに30.2%の被験者が2年目の時点で主要な臨床効果(ACR70%改善を6カ月以上維持)を達成しました。DAS28-CRPスコア3.2以下を達成した被験者の割合は、オレンシア®+MTX投与群で65.3%、アダリムマブ+MTX投与群で68.0%であり、スコア2.6未満を達成した被験者の割合は、オレンシア®+MTX投与群で50.6%、アダリムマブ+MTX投与群で53.3%でした。

ベースライン時点と2年目の時点におけるペアのX線画像は、オレンシア®+MTX併用群の80.8%(318名中257名)、アダリムマブ+MTX併用群の79.3%(328名中260名)で参照可能でした。ベースラインから2年目までの総スコアの変化の分布から、X線画像で評価した疾病進行の抑制が両群で同様であり、大部分の患者が含まれていたことが明らかになりました。X線画像で評価した疾病進行の抑制は、両構成スコアで認められました(びらんスコア:オレンシア®+MTX群で0.4 ± 2.6、アダリムマブ+MTX群で0.4 ± 5.0。関節裂隙狭小化スコア:オレンシア®+MTX群で0.5 ± 2.2、アダリムマブ+MTX群で0.7 ± 3.8)。2年目の時点で、進行なし(ベースラインからの変化がSDC 2.2以下)の割合は、オレンシア®+MTX群で84.8%、アダリムマブ+MTX群で83.8%でした。

2年目までの有害事象(AE)の発現率は、オレンシア®+MTX群で92.8%、アダリムマブ+MTX群で91.5%であり、重篤な有害事象は、オレンシア®+MTX群で13.8%、アダリムマブ+MTX群で16.5%でした。有害事象による試験中止は、オレンシア®+MTX群で3.8%、アダリムマブ+MTX群で9.5%でした(差異推定:-5.7 [95%CI: -9.5, -1.9])。重篤な有害事象による試験中止は、オレンシア®+MTX群で1.6%、アダリムマブ+MTX群で4.9%でした(差異推定:-3.3 [95%CI: -9.5, -1.9])。死亡例は各群で1名ずつ発生し、どちらも治験薬によるものではありませんでした。2年間を通じて、感染症は、オレンシア®+MTX群の76.1%、アダリムマブ+MTX群の71.3%で発生しました。試験期間に、重篤な感染症は、オレンシア®+MTX群で12名(3.8%)、アダリムマブ+MTX群で19名(5.8%)発生し、そのうち、それぞれ5名と10名は2年目に発生しました。重篤な感染症のうち試験中止に至った例は、オレンシア®+MTX群の12名中0名に対して、アダリムマブ+MTX群は19名中9名でした。2年間に、注射部位の反応は、オレンシア®+MTX群の4.1%、アダリムマブ+MTX群の10.4%で報告されました。軽度から中等度までの自己免疫性事象は、オレンシア®+MTX群で12名(3.8%)、アダリムマブ+MTX群で6名(1.8%)報告されました。悪性腫瘍は、オレンシア®+MTX群で7名(2.2%)、アダリムマブ+MTX群で7名(2.1%)確認されました。

関節リウマチについて

関節リウマチ(RA)は、関節の内膜(滑膜)の炎症を特徴とする全身性の慢性自己免疫疾患であり、慢性的な痛み、こわばり、腫脹、疲労を伴う関節損傷を引き起こします。関節リウマチでは、身体の動きが制限され、関節機能が低下します。この疾患は男性よりも女性に多く見られ、関節リウマチと診断される患者の75%を女性が占めています。
以上、和文抄訳となります。詳細はオリジナル英文をご参照ください。

BMKKと小野薬品との提携について

BMKKと小野薬品は、2011年9月21日にオレンシア®を販売促進していくことで契約を締結し、2013年6月4日より共同販促を開始いたしました。なお、オレンシア®は両社で共同開発をしております。オレンシア®点滴静注およびオレンシア®皮下注を通して、関節リウマチの治療により一層の貢献をしてまいります。

ブリストル・マイヤーズ株式会社について

ブリストル・マイヤーズ株式会社は、「深刻な病気を持つ患者さんに貢献するための革新的な医薬品を研究開発し、患者さんのもとへお届けすること」をミッションとする、グローバル製薬企業ブリストル・マイヤーズ スクイブ カンパニーの日本法人です。伝統的な製薬企業としての基盤と最先端のバイオテクノロジーという2つの特徴を兼ね備えた「バイオファーマ」戦略を掲げ、いまだ十分な治療法がない疾患領域を中心に革新的な医薬品を提供できるよう、世界に約27,000人以上の社員が事業に従事しています。詳細についてはhttp://www.bms.co.jp/にてご覧ください。

小野薬品工業株式会社について

小野薬品工業株式会社は、日本の大阪市に本社を置き、特定領域における革新的な医薬品の創製に取り組む研究開発型の製薬企業です。詳細については、www.ono.co.jpにてご覧ください。