2017年11月10日
オプジーボとヤーボイの併用療法未治療の進行または転移性腎細胞がんの中および高リスク患者において、PD-L1発現レベルにかかわらず全生存期間のベネフィットを示す

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
小野薬品工業株式会社

  • ※本資料は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が2017年11月7日に発表しましたプレスリリースの和文抄訳であり、内容につきましては英語原文が優先されます。
  • 結果では、患者の自己報告による腎臓がん症状のコントロールが、スニチニブ群と比較して、オプジーボとヤーボイの併用療法群で有意に良好であったことも示されました。

(ニュージャージー州プリンストン、2017年11月7日)-ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(NYSE:BMY/本社:米国ニューヨーク/CEO:ジョバンニ・カフォリオ)は、本日、未治療の進行または転移性腎細胞がん(RCC)の中および高リスク患者を対象に、オプジーボ(一般名:ニボルマブ)とヤーボイ(一般名:イピリムマブ)の併用療法を標準治療であるスニチニブと比較評価した第Ⅲ相CheckMate -214試験の新たな探索的解析の結果を発表しました。

PD-L1発現に関するサブグループの探索的解析では、スニチニブ群と比較して、オプジーボとヤーボイの併用療法群の全生存期間(OS)の優越性が、PD-L1発現レベル1%未満(ハザード比=0.73 [95%信頼区間:0.56 - 0.96])および1%以上(ハザード比=0.45 [95%信頼区間:0.29 - 0.71])の両サブグループで示されました。PD-L1レベルが1%未満の患者におけるOSの中央値は、オプジーボとヤーボイの併用療法群およびスニチニブ群のいずれも未達であり、PD-L1レベルが1%以上の患者では、併用療法群で未達、スニチニブ群では19.6カ月でした。オプジーボとヤーボイの併用療法の安全性プロファイルは、これまでの報告と一貫していました。

これらの結果は、メリーランド州ナショナルハーバーで開催される第32回がん免疫学会(Society for Immunotherapy of Cancer:SITC)年次総会において、11月10日、「High Impact Clinical Trial Results Session」で、午後3時50分~4時5分(米国東部標準時間)に発表されます(抄録番号#O38)。先般、当社はオプジーボとヤーボイの併用療法が、スニチニブと比較して統計学的に有意なOSの優越性を示し、本第Ⅲ相試験が独立データモニタリング委員会の推奨により早期有効中止されたことを発表しました。主要評価項目である中および高リスク患者におけるOS、奏効率(ORR)および無増悪生存期間(PFS)を含むCheckMate -214試験の結果は、スペイン、マドリードで開催された2017年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)総会において、9月10日に発表されました。

メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター、クリニカル・オンコロジーのJack and Dorothy Byrne Chair であるRobert J. Motzer(M.D.)は、次のように述べています。「2カ月前、CheckMate -214試験の全生存期間のデータが発表されて以来、これらの結果においてサブグループが果たしている役割を理解したいと、科学界は多大な関心を寄せていました。CheckMate -214試験において、PD-L1の発現レベルにかかわらず、ファーストラインの進行期腎細胞がん患者さんにおける全生存期間のベネフィットが示されたことを発表でき、うれしく思います。本試験のPD-L1解析の結果、生活の質(QoL)のデータおよび安全性プロファイルは、併用療法が進行期の中および高リスク患者さんが抱える大きなアンメットニーズを満たす可能性について、私たちの理解を深めてくれるものです。」

探索的評価項目における結果では、がん治療機能評価の基準である腎臓がん症状指標(FKSI-19)を用いて評価した患者の自己報告による腎臓がん症状のコントロールが、スニチニブ群と比較して、オプジーボとヤーボイの併用療法群で統計学的に有意に良好であったことが示されました。最初の6カ月間のデータにおいて、完了率が80%を超えていた場合、3~6ポイントの差異が示され、この差異は臨床的に意義があると考えられました。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社、メラノーマおよび泌尿生殖器がん領域の開発責任者であるArvin Yang(M.D.、Ph.D.)は、次のように述べています。「がん免疫療法のリーダーとして、当社は全生存期間の改善に取り組んでおり、いまだ治療選択肢の限られた進行期腎細胞患者さんにおいて得られたこれらの結果に勇気付けられています。当社は、この患者集団におけるオプジーボとヤーボイの併用療法の可能性について今後も評価を続け、これらの結果を当局と協議していきます。」

CheckMate -214試験について

CheckMate -214試験は、未治療の進行または転移性腎細胞がん患者を対象に、オプジーボとヤーボイの併用療法をスニチニブと比較評価した第Ⅲ相無作為化非盲検臨床試験です。併用療法群の患者は、オプジーボ3mg/kgおよびヤーボイ1mg/kgを3週間ごとに計4回投与され、その後、オプジーボ3mg/kgを2週間ごとに投与されました。対照群の患者は、スニチニブ50mgを1日1回、4週間投与され、その後2週間の休薬する方法で、投与を継続しました。患者は、病勢進行または忍容できない毒性が認められるまで、投与が継続されました。本試験の主要評価項目は、中および高リスク患者(患者さんの約75%)における全生存期間(OS)、奏効率(ORR)および無増悪生存期間(PFS)です。安全性は、副次評価項目です。

グレード3~4の有害事象(AE)は、併用療法群の46%(547例中252例)、スニチニブ群の63%(535例中337例)で報告されました。併用療法群で最も多く報告されたグレード3~4のAEは、疲労(4%)、下痢(4%)、悪心(2%)、食欲減退(1%)であり、1%未満では、そう痒症、甲状腺機能低下症および高血圧が発現しました。スニチニブ群で最も多く報告されたグレード3~4のAEは、高血圧(16%)、疲労(9%)、手掌・足底発赤知覚不全症候群(9%)、下痢(5%)、口内炎(3%)、粘膜炎(3%)、悪心(1%)、食欲減退(1%)であり、1%未満では、甲状腺機能低下症および味覚異常が発現しました。投与の中止につながるAEは、併用療法群の22%(547例中120例)、スニチニブ群の12%(535例中64例)で報告されました。治療に関連する死亡は、併用療法群で7例、スニチニブ群で4例発生しました。

腎細胞がんについて

腎細胞がん(RCC)は成人の腎臓がんの中で最も一般的な型であり、毎年世界で10万人以上の方が亡くなっています。淡明細胞型腎細胞がんはRCCの中で最も多い型であり、全RCC患者の80~90%を占めています。RCCは男性が女性の約2倍発症し、罹患率は北米と欧州で特に高くなっています。世界的に、転移性または進行期の腎臓がんと診断された患者の5年生存率は12.1%です。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社:がん免疫の科学とオンコロジー研究の最前線

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、患者さんを全ての活動の中心に据えています。当社は、がん治療の未来に関し、治療困難ながん患者さんの予後を改善する革新的ながん免疫療法(I-O)薬の研究開発に焦点を置いたビジョンを持っています。

当社は、がん免疫の科学をリードしており、研究中の化合物および承認済みの医薬品からなる広範囲に及ぶポートフォリオを有しています。また、臨床開発プログラムにおいては、50以上のがん腫にわたる幅広い患者集団を対象に、様々な免疫系経路を標的とする14種類の分子について臨床研究を進めています。当社は、深い専門知識と革新的な臨床試験デザインにより、複数のがん腫において、I-O/I-O、I-O/化学療法、I-O/分子標的薬およびI-O/放射線療法といった併用療法を進歩させ、治療法の次なる波を一日も早く実現すべく取り組んでいます。また、免疫バイオマーカーの役割に対する理解を深め、患者さんそれぞれの腫瘍が持つ生物学的特性をいかに治療決定の指針として利用することができるかという研究においても、最前線に立ち続けています。

がん免疫療法による治療をより多くの患者さんに提供するためには、社内のイノベーションだけでなく、この領域を率いる専門家との密接な協働が不可欠です。当社は、臨床現場での標準治療を上回る新たな治療選択肢を臨床現場に提供することを共通の目標として、学術界、政府、アドボカシー団体、バイオテクノロジー企業と提携しています。

オプジーボについて

オプジーボは、身体の免疫系を利用して抗腫瘍免疫応答を再活性化するPD-1免疫チェックポイント阻害薬です。がんを攻撃するために身体の免疫系を利用するオプジーボは、複数のがん腫において重要な治療選択肢となっています。

業界をリードするオプジーボのグローバル開発プログラムは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のがん免疫療法における科学的知見に基づいており、さまざまながん腫を対象に、第Ⅲ相試験を含む全段階において広範な臨床試験が実施されています。今日に至るまで、オプジーボの臨床試験プログラムには、25,000人以上の患者さんが参加しています。オプジーボの臨床試験は、治療におけるバイオマーカーの役割を理解すること、特に、PD-L1の発現によりオプジーボが患者さんにどのような利益をもたらすかを理解することに役立っています。

オプジーボは、2014年7月に承認を取得した世界初のPD-1免疫チェックポイント阻害薬となり、現在、米国、欧州および日本を含む60カ国以上で承認されています。2015年10月、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、オプジーボとヤーボイの併用療法において転移性悪性黒色腫の適応でがん免疫療法薬の組み合わせとして初めて承認を取得し、現在、米国と欧州を含む50カ国以上で承認されています。

オプジーボの適応症および安全性情報について

米国でのオプジーボの適応症および安全性情報については、こちらから原文リリースをご参照ください。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と小野薬品工業の提携について

2011年、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、小野薬品工業と締結した提携契約により、当時、小野薬品工業がすべての権利を保有していた北米以外の地域のうち、日本、韓国、台湾を除く世界各国におけるオプジーボの開発・商業化に関する権利を獲得しました。2014年7月23日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と小野薬品工業は、この戦略的提携契約をさらに拡張し、日本、韓国、台湾のがん患者さん向けに複数の免疫療法薬を単剤療法および併用療法として共同開発・商業化することを合意しました。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社について

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、深刻な病気を抱える患者さんを助けるための革新的な医薬品を開発し、提供することを使命とするグローバルなバイオファーマ製薬企業です。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社に関する詳細については、BMS.comをご覧くださるか、LinkedInTwitterYouTubeおよびFacebookをご覧ください。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の将来予測等に関する記述

本プレスリリースは、医薬品の研究、開発および商業化について、1995年民間有価証券訴訟改正法の趣旨の範疇に含まれる「将来予測に関する記述」を含んでいます。そうした将来予測に関する記述は現在の予想に基づくものであり、遅延、転換または変更を来たす内在的リスクと不確実性を伴っており、実際の成果または業績が現在の予想と大きく異なる結果となる可能性があります。将来予測に関するいかなる記述も保証されるものではありません。特に、オプジーボとヤーボイの併用療法が追加適応の承認を受ける保証はありません。本プレスリリースの将来予測に関する記述は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の事業に影響を与える多くの不確定要素、特にブリストル・マイヤーズ スクイブ社の2016年12月31日に終了した事業年度通期報告書(Form 10-K)、四半期報告書(Form 10-Q)および当期報告書(Form 8-K)にリスク要因として記されている不確定要素と共に評価されるべきです。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、新たな知見、今後の出来事等に因るか否かを問わず、一切の将来予測等に関する記述について、公に更新する義務を負うものではありません。