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5.差額ベッドと食事代(その2)

入院時食事療養費(入院中の食事代)

入院患者(被保険者・被扶養者等)の食事代(食事療養費)は、厚生労働大臣が定める基準によって算定された食事代(食事療養に要する費用で、通常の入院時食事療養[Ⅰ]では1食につき640円、入院時食事療養[Ⅱ]*では1食につき506円)から、患者の一部負担分を差し引いた額(標準負担額**)が給付されるという、食事代の助成を受けることができます。

標準負担額とは、所得区分によって決められた入院食に対して支払う患者の一部負担金のことです(表 1)。

  • *
  • 入院時食事療養[Ⅰ]を算定する保険医療機関以外の保険医療機関に入院している患者の食事療養のことです。
  • **
  • 厚生労働大臣が定める基準に適合しているものとして地方社会保険事務局長に届け出て当該基準による食事療養を行う保険医療機関に入院している患者の食事療養費のことです。食事代の算定要件としては、(1)原則として医療機関を単位として算定を行うこと、(2)食事療養は栄養士によって行われていること、(3)患者の年齢、病状によって適切な栄養量及び内容の提供が行われること、(4)提供食数、食事せん、献立表等食事療養関係の帳簿が整備されていることなどが挙げられています

表1 入院時食事療養費の患者「標準負担額」

現役並み所得者・一般(住民税課税世帯) 260円/食
低所得者Ⅱ
(住民税非課税世帯)
過去12ヵ月の
入院期間が90日以下
210円/食
過去12ヵ月の入院期間が90日超
(長期該当者)
160円/食
低所得者Ⅰ・老齢福祉年金受給者(住民税非課税世帯) 100円/食

現役並み所得者・低所得者については、高額療養費制度の表参照。

低所得者に該当する場合は、患者の申請に基づいて、保険者(「後期高齢者」の場合は市町村)が「標準負担額減額認定証」を交付します。

長期該当になる場合は新たに申請を行います。

食事療養に関する加算等

食事代に関して医療機関は、いくつか加算することができる場合があります(食事療養に関する加算)。食事療養に関する加算等は、食堂を備えている病棟や診療所単位の加算(これを「食堂加算」といいます)のほかに、入院患者の食事は、医療の一環として提供されるべきであるという観点から、各患者の疾病や病状に応じて必要とする栄養が与えられること(これを「特別食」といいます)、食事の質の向上、患者ニーズに対するサービスの改善を図るための措置(これを「特別メニューの食事」といいます)が講じられ、加算の対象となっています。

表2 食事療養に関する加算等

食事療養に関する加算
項目 料金 算定要件等
食堂加算 +50円/1日 食堂を備えている病棟
特別食加算 +76円/1食 医師の発行する食事せんに基づいて、疾病を治療するための直接手段として患者の年齢や病状等に対応した食事を提供する(腎臓食、肝臓食、糖尿病食、胃潰瘍食、貧血食等)
患者から特別料金を徴収することができる食事
項目 料金 算定要件等
特別メニュー
の食事
各医療機関で定めた金額(妥当な範囲の金額) 各病棟の見やすい場所に、特別メニュー、及び料金を掲示し、またパンフレット等によりわかりやすく説明するなど、患者の自己選択により、特定の日にあらかじめ特別のメニューの食事を選択できるようにする。
料理の内容は、特別な調理など、入院時食事療養費用を超える特別の料金の支払いを受けるのに相応しいものでなければならない等。

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